2024年10月26日土曜日

10月の子ども探偵団

 里山子ども探偵団 10月26日(土)

 子ども14人、大人13の参加者と、スタッフ7人集まりました。

 出発を待つ間に集合場所のまわりで、植物の観察がはじまりました。大学生のNさんがタブレットで小さな花を大きく映して見せてくれます。白黄色の花が集まったコセンダングサ、ピンクのすてきなイヌタデ、青い花もあるよと子どもたちが教えてくれます。つゆ草です。拡大してみると、びっくりするほどの美しさです。

 

  

 今回は、実をさがすこと、ドングリ集めすることを提案して、袋を配り、里山へ出発です。

 六兵衛坂―宍塚大池―ふれあい農園奥の広場という定番コースで歩きました。坂の途中のコナラの木の下には、つやつやしたドングリ。坂をのぼったあたりにはもしゃもしゃの帽子(殻斗)と丸いドングリ=クヌギの実、小さな緑がかった色で横縞の帽子のドングリ=シラカシの実などが見つかりました。鎌倉街道の角で、アケビの実がなっていました。そろそろ食べごろのようですが、皆で食べるわけにはいかないので、見るだけにしました。

 池につきました。イナゴを捕まえて、池に放してみると、とても上手に水面を泳ぎ、ちゃんと上陸したりするのを見ることができました。会のポストではヤモリがみつかりました。卵をもったお母さんのようです。

 堤防で、どんぐり投げをしました。大学生のNさんが、どこに落ちたか、判定してくれました。お父さんも参戦しましたが、なぜか遠くでなく、高く投げ上げてしまい、6年生の女の子がとても遠くまで飛ばしてみせてくれました。何度も挑戦し、助走して投げる子たちもいました。 

  

 一方で、小川の水の中の生き物捜しをした子はドジョウをゲットして皆に見せてくれました。

 終着点の遊びの広場につきました。ヌマガエル、イナゴ、カマキリなどと出会えました。

 ベテランスタッフの説明を真剣に学ぶ子たち

 スタッフのOさんが朝のうちに、ブランコ、ハンモック、ターザンロープ、木登り梯子、スラックラインを用意してくれてあったので、皆、大いに遊びました。気候もよく、楽しい探偵団になりました。

  
By Abさん


 植物の写真は、By yamasanae (コセンダングサ、イヌタデ、ツユクサ。クヌギのドングリの写真はみつかりませんでした。)

シラカシのドングリ(団栗)



2024年9月28日土曜日

9月の子ども探偵団

 9月28日(土)

 つくば市土浦市の小学校に「宍塚大池のお知らせ」ちらしの配布を依頼してきましたが、つくば市教育委員会から、諸団体のチラシ配布はすべてやめると通知があり、8月からつくば市で配布できなくなりました。そのためか、小学生は2名。就学前の子は4名。大人は保護者5名とスタッフ6名でした。

子どもたちは皆、意慾満々です。まず、駐車場わきの葛の花のにおいをかいでみました。六兵衛坂では、クズの葉にいた大きなトビイロスズメの幼虫を愛でたり、ハマキガの仲間の幼虫も「かわいい」と手にのせてみたりしました。重左エ門稲荷の狐たちの所にもよりましたが、蚊がたくさんきたのでゆっくりできませんでした。

  
トビイロスズメの幼虫         ジュウザエモン稲荷

 カラスウリが赤く実り始めていました。実を割ってみると、カマキリの頭のような形の種がでてきます。実の中を棒でかき回すとまるで納豆のようにねばねばにまとまります。

池では、水面をみましたが、今回は魚の姿が見えませんでした。でも、スタッフが捕えてくれたチョウトンボを皆で観察したり、腰掛の丸太の下で、甲虫の幼虫をたくさん発見したりしました。

腰掛けの丸太の下の観察

池の下の果樹園でもカラスウリを発見。黄色でまん丸なカラタチの実の香りをかいだりしてから、小川沿いを歩きました。昨年からサトイモ?が大きな葉を広げています。スタッフの一人がナイフでその葉を少し切りとりました。子どもたちは「トトロみたい」と、大きな葉を笠のようにしたり、水を吸い上げるたくさんの孔がきれいに並ぶ茎の断面や、茎のしわのようなところに蜘蛛が網の袋を作って隠れているのを観察したりしました。終着点の広場を歩くとカエル、バッタ、コオロギなどが飛び出してきました。小さなヒバカリ(無毒のへび)を皆で触ることもできました。

  
サトイモの大きな葉        なにを教えているのかな?

年齢の異なる子どもどうしがいろいろ教えあい、楽しい探偵団となりました。

By Abさん


参考 yamasanae
ジュウザエモン稲荷のおきつねさま

カラスウリの実

チョウトンボ
  

ヒバカリの幼蛇



2024年8月24日土曜日

8月の子ども探偵団

 8月24日(土)

 夏休も終わりが近づき、猛暑。そして”祭りつくば”の日のためか、参加者は少な目で、5家族、子ども5人保護者4人とスタッフ4人計13人でした。 六兵衛坂の途中の大きな木の下で、生き物捜しでは、腐食した丸太の上にアイスキャンデーのような形の粘菌の子実体が並んでいたり、はでな赤い色のトビムシの仲間がいたり、蟻(あり)やハサミムシも登場しました。孵化(ふか)したばかりの子蜘蛛(くも)も群れも見つかりました。

  

 池につくと、ヒシがジュンサイハムシのためにかなり茶色になって水面を覆っています。その間に緑の蓮(はす)の葉もあちこちに見られました。ドングリの青い実がついた枝の先が落ちていました。チョッキりの仕業と思われます。  

  

 堤防に、使ったばかりと思われる篠竹(しのだけ)の簡単な釣り道具が3セット放置されていました。針もついているので、バッタを捕まえて餌にして参加者の一人が試みたところ、すぐに1匹ブルーギルがつれました。道具を、交代で使い、小学生4人は全員、ブルーギルを釣り上げることができました。また、堤防の上に椅子としておかれていた、丸太の皮をはがしたら、コクワガタ、ムカデなどが出現しました。

 釣り竿(ざお)を回収しブルーギルをコンポストにいれて谷津田に向かい、井戸で水を汲(く)んで手を洗いました。くさむらには、カエル、バッタ、カマキリなどがたくさんいます。一人の子のプラケースを見せてもらったら、カマキリ4種とトンボがにぎやかに入っていました(最後に放してやりました)。

 最後に、頭上の枝に、ヘビがみつかりました。長い虫網でとろうとしたら、落ちたので、探して観察したら、模様はマムシに似ていますが、頭も体全体も細長く、青大将の子のようでした。

 小さな粘菌、トビムシ、蟻(あり)や子蜘蛛(くも)たちから、大きなキノコ、ブルーギル、トンボ、バッタ類、カマキリ、カエル、サギ、そして蛇まで、たくさんの生き物に出会えました。猛暑でしたが、木陰中心に活動し、少人数だったので釣りもできて、楽しい子ども探偵団になりました。

By Abさん


参考 By yamasanae
 
チョッキリ類(ハイイロチョッキリ)  アオダイショウ



2024年7月27日土曜日

7月の子ども探偵団

 7月の子ども探偵団

 ちらしに、誤って7月20日としてしまったので、本来の第4土曜の27日と20日との2回実施しました。

合計11家族、小学生11人、幼児3人、高校生1人、大学生1人が集まりました。スタッフは各回6名ずつ参加しました。

 今回の主なテーマは昆虫や蛇の抜け殻捜し。池の水草の観察です。今回、この里山最大の花にであえたらラッキー、そして、子ども「探偵」は、面白いものを見つけたら、皆に伝えてね、と子どもたちにお願いしました。バッタの仲間、アワダチソウグンバイ、トンボやチョウなどを捕まえたりしながら、切り株のきのこや孔なども観察しながら、の短距離コースを進みました。

 27日には池の入り口の木で一人の子が脱皮中の蛇を発見。すぐ隠れてしまいましたが、抜け殻が残ったので、皆で手に取ってよく観察しました。


 池を覗(のぞ)いて、水面に落ちたバッタをブルーギルが、水中から捕って食べるようすも見ました。


 それから、ヒシを採集したいので、子どもたちも奮闘して棒でかきよせようとしますが、茎が池の底まで続いているので、持ち上げるのに苦労しました。掬(すく)い上げたヒシは、緑の葉の塊の中央に白い花もあり、面白い形の実の赤ちゃん、葉の下の長い茎に、節ごとに束になっている根、さらに白い長い根なども見ることができました。

 葉の表面のあちこちにオレンジ色のハムシの仲間(ジュンサイハムシ)の幼虫と卵も。ヒシの葉が水面に浮く理由も、茎の膨らんだところを折ってみてわかりました。スポンジのようになっていて、ここにある空気で浮袋になっているのです。

 ゲンベエ山ではたくさんのセミの抜け殻、抜けた穴がありました。20日にはコケで包まれ、中には主に棕櫚(しゅろ)の毛の入ったメジロかなと思われる鳥の巣が落ちているのを見つけた子がいたので観察しました。

 そして、20日には斜面にたくさん、この里山で最も大きな花を咲かせる「ヤマユリ」が香りを漂わせて咲いていました。27日には花はしおれてしまって、雄蕊(おしべ)などしか観察できませんでした。

 林の中を進むと、メマトイ(小さなハエの仲間)の群れが、音を立てて私たちの顔の回りを飛び交い、吸い込みそうなほどなので、急いで終着点の広場へと向かいました。

 机の上に集めてきた抜け殻などを出し合ったら、セミは4種類あり、カマキリの薄い抜け殻をちゃんと持ってきた子もいました。27日にはすぐそばの木にいたカブトムシのメス2匹も発見し、カラスにやられたのか、頭だけ、羽だけのカブトムシ残骸も子どもたちが見つけてくれました。

 猛暑の日でしたが、木陰コースだったので、皆元気で、とても積極的に最後まで活動できました。

By Abさん

参考 By Yamasanae

 ヒシとヤマユリ

  
ジュンサイハムシ 成虫、幼虫と卵(そばの虫はアブラムシの仲間)
  



2024年6月22日土曜日

2024.06.22 子ども探偵団

子ども探偵団6月22日

 17家族、子ども25人、保護者24人の参加でした。スタッフはプログラム生3人含めて8人。

 六兵衛坂入り口のネム(別名:ネムノキ)の花と葉を観察、急坂途中のコナラの木の下では 朽ち木の隙間にいた甲虫や、コナラの根本のあたりにいたおもしろい形のヒロヅコガの仲間、朽木をどけたら出現したアリの巣、いろいろなキノコなどを観察しました。


 次は鎌倉街道沿いの空き地での真竹のタケノコ倒し。竹が増えすぎるのを防ぐ保全活動をかねて、行いました。


 池の下の小川での生き物捜し、果樹園での桑の実探しのあと、最後はふれあい農園奥の広場での生き物捜しです。

  


 たくさんの、小さなバッタの子、カマキリの子、カエルの子どもたちが迎えてくれました。アリ地獄の主が大人になったウスバカゲロウを捕まえた子がいて、観察することができました。

 短距離コースでしたが、ホトトギスやウグイス、コジュケイなどの声も聞こえ、子どもたちが活発に活動し、いろいろな生き物と出会うこのできた探偵団になりました。

By Abさん

 ※面白い形をしたヒロズコガの仲間というのは、これかな? yamasanae
ひょうたん形のマダラマルハヒロズコガの幼虫の巣


2024年5月25日土曜日

2024.05.25 子ども探偵団

 子ども探偵団 5月25日

 28家族、子ども28人、大人28人とスタッフ5名で里山へ。

 樹々の芽生えがあちこちにみられる季節なので、六兵衛坂のコナラの木の下で、冬には根がのびてきていたドングリがどうなっているのか、幼苗をぬいて観察しました。ありじごくのロート状のすまいがならぶ道のへりでアリをいれてみたりしました。子どもたちはあちこちに興味がわくのでなかなか進めません。

   

 池の堤防では、途中で採集したカラフルなフクラスズメの幼虫やスタッフのOさんが捕まえてくれた蛇のヒバカリを観察したりさわったりしました。

 池の下の果樹園では桑の実がなりはじめています。さっそく味わった子もいましたが、「どこで洗えばいいの?」という子もいて、コロナ禍を経た子たちだったことを思い出しました。

 足のはえはじめたオタマジャクシやカエルたちにもであいました。はじめて参加した家族も多かったので、ゆっくりすすみ、あれっと思ったらもう12時でした。

 
By  Abさん


参考 フクラスズメ幼虫(by yamasanae)

 


2024年4月27日土曜日

2024.04.27 こども探偵団

 子ども探偵団 4月27日

 14家族 子ども19人、大人19人、スタッフ5人で里山へと出発しました。

 宍塚大池の堤防では水面にたくさん浮き始めたヒシをひきあげて、観察しました。菱の実のとげがなぜあるか、子どもたちに考えてもらったあと、堤防の斜面、堤防の下で生き物捜しをし、ゲンベエ山を通って子パンダの森から斜面を下がり、孟宗竹のタケノコ倒しをしました。

 孟宗竹が密集すると土はやせ、暗くなって下草は生えなくなり、貧しい生態系になってしまいます。タケノコ倒しは、子どもたちも参加できる保全活動です。子どもたちの身長ほどものびた太い筍は体重をかけて押さないと、倒れません。倒れるときポカっというような音もして、快感ですが、竹と一緒に転んでしまうこともあります。すぐ見える範囲のタケノコをほぼ倒してから谷津に出ました。

 水路ではニホンアカガエルのオタマジャクシがたくさん観察できました。水路に沿って進むと、クルミのめ花、お花も観察でき、たくさんのカエルたちにもであうことができました。

 最後に、ウラシマソウの花を見に行きました。途中、蛇のヒバカリが現れたのですが、枯草の中に潜ってしまって、皆が見ることはできませんでした。元気な子どもたちが、とても積極的に行動して、楽しい子ども探偵団になりました。

  
左から、斜面での生きものさがし、背の高いタケノコを倒す、集合写真

By Abさん

※参考 ヒバカリの写真・・・By yamasanae