子ども探偵団7月22日
夏休み始まったばかりで猛暑。
でも、11家族、子ども18人、大人14人が集まりました。スタッフは6人。
日かげ中心のコースを選びました。
まず、草刈りして通れるようになった梅林。
バッタ、カマキリ、トンボなど虫たちがいて、子どもたちはなかなか前にすすめません。
阿弥陀様のそばを通って宍塚大池へ。堤防の上にはとどまらず、ゲンベエ山へ。
人がふみしめた山道に穴が点々とあいているのが見えます。
それは、もうにぎやかにないているセミたちが羽化のために出てきた穴。
抜け殻もあちこちで見つかりました。ゲンベエ山のさきでは鼻を活躍させました。
夏にふさわしい香りの葉っぱの木はヤマコウバシ(山香ばし)。青い実をつけています。
濃厚な香りをふりまいている大きな白い花はヤマユリです。里山で出会える最大サイズの花。
さわやか隊の人たちが、印をつけたり支柱を立てたりして刈り取らないように保護してきた結果、この花がみられるのです。
暑いので水分補給の休憩もいれて、花火工場跡のわきの道をすすみました。
ふれあい農園近くの広場にでると、無数の生き物たちが迎えてくれました。
バッタの子、カマキリ、カエルの子。チョウ、トンボ。サラサヤンマという名前も姿もすてきなトンボなどなど。
枯れた枝が集まっているところに、スズメバチが1匹発見されました。
子どもたちがよく遊ぶ場所なので、スタッフがその1匹をとりました。
お尻の先が黒いので、ヒメスズメバチという種類だそうです。
ヒメといっても、オオスズメバチに次ぐ大きさですが攻撃性はあまりないそうです。
残った巣をみると、中央に真っ白いカバーにつつまれたさなぎの部屋があり、その周りにらせん状に太っちょ幼虫たちが部屋から顔を出して動いています。
ごはん頂戴!とおかあさんの女王蜂にねだっているのでしょう。
巣の外側に行くほど幼虫のサイズがだんだん小さくなり、一番外側の部屋には壁に卵が産みつけられていました。
女王蜂が、1匹で、部屋をつくりながら卵をうみ、巣を広げては 育て、また、新しい部屋に卵を生み、と、がんばってきたようすが良く見られました。
人と出会いやすい所に巣を作ってしまったために、蜂には気の毒な結果となりましたが、今回の参加者には、蜂の生き方を教えてもらえる貴重な機会となりました。
文・写真:Abe