2026年4月25日土曜日

4月の里山子ども探偵団

 子ども探偵団 4月25日

 学校は授業参観が多い日だったので小学生が少なく、10家族、小学生が4人、未就学児8人、保護者13人、スタッフ4人の参加。今回は途中の畑にリンゴの花がさいているのを見たりしながら、宍塚(ししつか)大池まで短距離コースで歩きました。池のへりで、3月に見つけたツルグミの若い小さな実がどのくらい大きくなったかな、と探してくれた子がいて、先月の2倍近くに大きくなったまだ緑色の実を見ることができました。来月は赤く熟すでしょうか。

 宍塚大池の水面には、ヒシやハスが繁茂し始めていました。棒で、ヒシを掬(すく)いあげてくれた子がいたので、その観察をしました。鋭いとげのある黒い実の中央から長い茎がのびて、節々に、もしゃもしゃと水中根が出、茎の先端に、葉っぱがまとまって花のような形に広がっています。まだ葉の下の浮袋はほとんどふくらんでいませんでしたが、それでもちゃんと浮くことができるのですね。子どもたちは、堤防から小川のへりにおりました。明日の行事の準備で堤防の下が広く草刈り直後でした。そのため、しっぽが切られてしまった蛇が見つかりました。細長いヒバカリです。生きています。子どもたちは、観察してから、くさむらに返してあげました。

    

 小川の中に何がいるかな?網を持ってきた子は貝やアメリカザリガニをとっていました。

 今回はゲンベエ山に行きました。雑木林の下に咲き出した花々をみて、すすんでいくと、孟宗竹(もうそうちく)の筍(たけのこ)があちこちに見えてきました。孟宗竹は江戸時代に日本に入った種類で、近年、各地で増えて問題になっています。孟宗竹が増えた林は、植物も昆虫も種類が乏しくなり、土はやせて、保水力もなくなります。林の保全にとって、孟宗竹を減らすことが大事なので、会では保全活動して取り組んできました。一番効率がよい方法は、柔らかい筍の時期に減らすことです。今回の探偵団のメインの筍倒しは。幼児にもできる里山保全活動というわけです。小さな子から大人まで、力いっぱい、蹴飛ばしたり、抱き着いて倒したり、鋸(のこぎり)持参の小学生はかなり伸びたものを鋸で切ったりもして、かなりの本数の筍を倒すことができました。筍を倒すと、子どもたちは皮をむきたります。左右交互に、皮をむいていきますが、先端までむききるのには時間がかかります。柔らかい先端まで剥ききると達成感が得られます。鋸を持ってきた子に縦に切ってもらって断面も観察もしました。節の間がどんどん伸びて、短期間で、20m以上の大きな硬い竹に育っていく、竹という植物のすごさを、感じられたでしょうか。

   

 花火工場跡の方から切通しを通って、明るい草原に出ました。虫やカエルたちの多い場所です。大きなキマダラカミキリが見つかりました。手をかじられないように手に乗せてみたり、キノコは食べるかな?など。

 
 キノコ食べるかな?       参考 キマダラカミキリ

 カミキリの観察をする子たち、カエルとりに夢中な子たち、冬に作った小屋に入ったりして遊ぶ子たちなど、それぞれで遊びました。ヌマガエルを捕まえた小学生は、他の子たちに、正しいカエルの持ち方を見せてくれました。カエルは熱に弱く、体をにぎると弱ってしまうので、後ろ足だけを持ちます。

参考 ヌマガエル

 見上げれば、オニグルミの木が花盛り。雌花と雄花両方を観察することができました。

  

 暑くも寒くもなく、風もなく、小さな子も、皆元気に全コース歩ききることができました。

By Abさん(メールから)

 


2026年3月28日土曜日

3月の里山子ども探偵団

3月28日(土)

 薄曇り。暖かい日です。集合場所では、白いすももの花が満開です。建物のへりで、ヨモギを発見した子もいました。今回はお花見と草摘みが期待できます。食べられる野草の多い時期なので、袋を配って出発しました。

 六兵衛坂の入り口近くでツクシに出会いました。日ごろから摘(つ)んで食べている親子もいるようでした。

ツクシとクビキリギスがケースの中

 鶯(うぐいす)の声が響きます。ちょうど道のヘリに、ウグイスカグラ(鶯神楽)が花を咲かせていました。小さなピンクの花があちこちむいて咲いていて、踊っているようです。六兵衛坂の途中ではアリジゴクをみつけました。

 坂をのぼりきって、竹に囲まれた空き地に入ってみたら、一角で、見つかったのは、ヒトデのような形の真ん中に丸い胞子嚢(ほうしのう)※がある、楽しい形のキノコ=ツチグリです。枯葉の色と似ているので見分けにくいですが、子ども探偵たちの眼力のおかげでいくつも発見できました。キノコに詳しい2年生のK君が胞子嚢をおさえて、茶色の胞子がけむりのようにでるのを皆にみせてくれました。

※胞子嚢(ほうしのう)キノコのとても小さな胞子(たねのもと)が入っているふくろのようなもの

 
ツチグリ見つけたよ       みつけたツチグリだれがもっていくじゃんけん

 大池への入り口付近では蕗(ふき)がはっぱを広げていました。茎は煮て、葉っぱは天ぷらなどで食べられます。蕗の香りを確認してから池へ。

蕗(ふき)を摘んでみた

 池にはアオサギがいて、カイツブリの声が響いていました。堤防の桜も咲き始めています。子どもたちは小川におり、網でアメリカザリガニをつかまえました。水の中にも春がきたようです。

 
小川に入ってみる        タニシ(ヒメタニシ)やアメリカザリガニがとれたよ

 果樹園のあたりにはノビルがたくさんはえていましたが、土が固く、根っこまでなかなか抜けません。それでも小さな丸い球根をゲットした子もいました。

ノビルがぬけたよ

 2月に赤ガエル(ニホンアカガエル)の卵のあったビオトープによってみたら、もう、オタマジャクシがいくつも、泳いでいました。そして、シュレーゲルアオガエルの声が響いていました。

ほら、おたまじゃくし

 ふれあい農園の入り口には、この時期おいしい、カンゾウとノビルがたくさんはえています。カンゾウは摘んで、下の方をちょっと剥いてかじると甘味があって、生でもおいしさがわかります。たくさん摘んだ親子もいました。

 遊びの広場につくと、スタッフのOさんが、ハンモック、ターザンロープ、木登りはしご、ブランコなど準備してくれていたので、子どもたちはあちこちで大いに遊びました。小屋に入って遊んだ子たちもいました。

  
タンポポの花をつむ        太いミミズをもっとさがそう

 樹々はめぶき、桜はさき、道ばたにも、タンポポ、スミレ、ホトケノザ、オオイヌフグリなど花がいっぱい。春を満喫できる探偵団になりました。

 今回の参加者は12家族、子ども16人(うち小学生11人、就学前5人)保護者12人、スタッフ6人 総勢34人でした。

By Abさん(メールから)


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2026年2月28日土曜日

2026年2月の里山子ども探偵団

子ども探偵団2月28日

 2月晦日(みそか:月の終わりの日)、虫獲り網、プラケースなどをもち、やる気満々な子どもたちが集まりました。 集合場所で、さっそく虫捜しが始まります。最初に捕えられたのはムカデの仲間です。プラケースの底から、登って逃げようとしています。登れるのかな? 4年生のU君が「登れない」と断言。ケースの側面に上りかけているように見えますが、よく見れば、ムカデは後ろの足で底に踏ん張って体を持ち上げていたのです。よく観察できていて感心しました。

 六兵衛坂では、もう赤くないカラスウリの実やオオカマキリの卵嚢(らんのう)、オオスズメバチに襲われたコガタスズメの巣などを見て、先へと進みます。ウグイスが高い声を出していますがまだホーホケキョとは聞こえません。鳴く練習中と説明された子「レッスン中なんだね」と。

 今回は重左エ門稲荷に立ち寄りました。お堂の中にたくさんの陶器の狐(きつね)が並んでいますが、なぜか招き猫が1つあるのを発見した子もいました。お稲荷さんのそばでリュウノヒゲの実を見つけた子どもたちは、その青い実、ヤブランの黒い実、アオキの赤い実などを拾い集めました。

 参考(10年ほど前の写真です。)

 池へと向かう途中、フキノトウが出始めていました。鮮やかな黄緑色のフキの蕾(つぼみ)です。池につくと、先日やっとふった雨で少し水位が上がり、カイツブリの声がひびき、水面にはオオバンも泳いでいました。橋の上で、リュウノヒゲの実で遊びました。4年生のHさんが、小さい子たちに、足を使う上手な実の剥き方を教えてくれました。透明な中身が出たら、地面に落としてみます。すると、スーパーボールのように跳ねるのです。子どもたちは小川の方に降りて中をのぞき、ヒメタニシやカワニナなどを掬(すく)いました。 

 

 参考
    
フキ        オオバン     リュウノヒゲ・実         

 果樹園では咲きほこっている梅の香りをかぎました。その次に、田んぼのビオトープをのぞきました。ニホンアカガエルの卵塊があちこちに見えます。子どもの拳くらいのものから、直径15cmくらいのものまでいろいろです。お母さんのおなかにおさまっていた卵塊が、水中に生み出されて時間がたつと、だんだん膨れ上がっていくのです。観察中、ちょうどそこに、大人のカエルが泳いできました。産卵を終えたお母さん蛙(かえる)です。今年はなかなか産卵が始まらず心配でしたが、雨がふってやっと産卵できるようになったようです。

 

 遊びの広場に着くと、スタッフのOさんが、ターザンロープ、ハンモック、木登り用のはしご、ブランコ、それに新しいシーソーと、丸太歩きも設置して待っていてくれました。1月の子ども探偵団で作った小屋と落ち葉のプールも健在です。子どもたちはすきな場所を選んで、次々遊んでいました。

  

 スタッフのAさんが、自分の職場の庭で見つけたコガタスズメのきれいな巣を持ってきてくれたので、その巣の中を解体しながら熱心に調べた子たちもいました。

 汗ばむほど気温があがり、キタキチョウやタテハチョウの仲間も飛び交い、春がきたことをしっかり感じられる探偵団でした。参加者は16家族、子ども23人、保護者23人、スタッフ5名。この日は他に、2月5日に卒園遠足にきた古河市の幼稚園児が家族と一緒に遊び場にきていました。

By Abさん(メールから)



2026年1月24日土曜日

2026年1月の里山子ども探偵団

子ども探偵団1月24日

 寒い朝でしたが 15家族、子ども22人(小学生11人、幼児11人)と保護者18人スタッフ4人 総勢44人が集まりました。ちらしで 小屋作りと落ち葉のプール作りの予告をしていたので、それを楽しみに来てくれた親子もいました。

 六兵衛坂の途中で、先日の鳥の観察会でみつけた木の枝の高いところにあるエナガの巣を見てもらいました。それから、真竹を切りに行きました。順番に、親子で協力して竹を切り倒します。子どもたちは、はりきって、鋸での竹切に挑戦しましたが、力の入れ方がわからないためでしょう、なかなかきれません。一方自分の鋸を持ってきた小学4年生の子は、とてもすばやく竹を切ることができていました。体で覚えてしまえば簡単な作業なので、早くから経験できるといいですね。切った竹を地面に横たえてから、枝を払いました。剪定鋏みも使ってもらいましたが、大人なら、手で折り取ることもできます。竹の幹は適当な長さに切り2,3人ずつ電車ごっこの要領で運び、竹の枝も束にして運びました。

  
      

 池には氷がはっていましたが、カモの姿も見えなかったので、たちどまらず、ふれあい農園の奥まで進みました。ここが今回の主会場。子どもたちが熊手をつかって、ブルーシートの上に落ち葉をのせ、柿の木のそばにどさっと落としていきます。なんども集めて、落としているうちに、人が飛び込んでもだいじょうぶな、深い落ち葉のプールができました。

  

 小屋作りも進めました。運んできた竹4本、長さを揃えて切りました。その端近くをまとめて結び、広げて四角錐の形に地面に立てます。そこに横木を渡して紐で縛り、間に竹の枝を差し込み、すきまを藁束でふさいでいきました。子どもたちがどんどん材料を運んで「壁」をつくります。外側にも内側にも横木を渡して、壁を整えました。残りの竹を、長さを揃えて切り、床に敷きました。小さな子なら立って入れる小屋ができました。落ち葉のプールには何度も飛び込む子たちがいて、そのうちに、大人も飛び込んで、「あったかーい」とお風呂みたいに首だけ出している姿もありました。大浦さんが作ってくれていた大き目の小屋と、今日作った小さな小屋に子供たちが入って楽しみました。 

  


 子ども探偵たちは、遊びの合間にも、あれこれ見つけてくれました。井戸などから運んできた分厚い氷、元気なツチイナゴと、ナナホシテントウ。オオカマキリの卵のう、ウスタビガのまゆなど。大寒ですが、雲一つなく、風もなく、日差しは暖かで、楽しい子ども探偵団になりました。

By Abさん


 参考

  
ツチイナゴ       ナナホシテントウ
 
オオカマキリ卵鞘     ウスタビガ空き繭



2025年12月27日土曜日

12月の里山子ども探偵団の活動

 子ども探偵団12月27日

 曇りがちで寒い日でしたが、子ども18人、大人15人、スタッフ5人が集まりました。

 冬ですが網を持った子が何人も。集合場所でもう観察が始まります。越冬するテントウムシたちが発見され、鳥にくわしいHさんが高い枝の先で尾をふりながら鳴くモズを見つけて教えてくれました。

 六兵衛坂では、周りの草、葉がなくなり、コガタスズメの孔をあけられた巣がとても見やすくなっています。巣が何でできているのか、常連のKさんが、皆にちゃんと説明してくれました。虫好きの子どもたちは次々に、オオカマキリ、ハラビロカマキリの卵嚢を見つけていきます。

 池では、なんと、カモもオオバンも見えず。先月はオオバンがたくさんいたのに、どうしたことでしょう。小川で網をふるった子どもたちは、タニシ、アメリカザリガニの子などをゲットして楽しみました。果樹園で、モズのハヤニエ探しをしましたが、今回は発見できず。遊びの広場へ急ぎました。

 井戸のそばのバットなどに氷が張っているのを見つけた子たちは、氷をわって手に持って運んだりしています。2人のスタッフがロープやハンモックなどを設置してくれていたので子どもたちは大いに遊びました。ゲンコ(Y字形で先をとがらせた枝を地面に突き刺す遊び)に挑戦する人たちもいました。2年生のG君がとても上手になってみんなの手本になりました。

 

 コナラの枝の根本の、虫が出したかと思われる木くずの間に、ミミズが発見されました。ミミズはどうやって1m以上の高さにあるその場所に到達したのでしょう。フジの実の鞘(さや)の中に黒光りする蟻(あり)がいるのを見つけて人もいました。生き物の冬の過ごし方は変化にとんでいておもしろいですね。

 最後に集まって、宝物を見せ合いました。袋の中に、青、黒、赤の実(リュウノヒゲ、ヤブラン、マンリョウ、イイギリ)やドングリを集めてきた子がいます。枯れ葉の上に白く糸が集中し、その上にキノコ1つ、という面白いものを発見した子もいました。蜘蛛の卵嚢※(くものらんのう)でしょう。「動かないよ、生きているのかな」といって、ケースから出してくれたツチイナゴが、突然大きなジャンプを見せてくれて、皆大喜び。ウスタビガの繭、ヤママユの繭は、Oiさんの解説つきで、よく観察しました。ホオジロの巣らしいものも観察できました。

※卵囊とは、卵のはいったふくろのようなもののこと

    
クモの卵囊(らんのう)      じまんのツチイナゴ 
宝物のみせあいっこ

 
参考 ウスタビガの空き繭    ヤママユの空き繭

 田んぼに入ってぬかるみに長靴がはまってしまい、泥んこの靴下で歩くなんていう子もいましたが、皆、元気よく活動できた年末子ども探偵団でした。

By Abさん