2025年3月22日土曜日

3月の里山子ども探偵団

 子ども探偵団 3月22日

 晴れて暖かい朝。子ども28人(小学生14人、就学前14人)大人20人、スタッフ6人が集まりました。食べられる野草の摘み草に最適な時期なので、採集用の袋を配り、駐車場にはえているヨモギを見てから出発です。六兵衛坂、宍塚大池、遊びの広場のコース。ホトケノザ、タネツケバナなどが道端に咲いています。
 テントウムシの幼虫や蜘蛛(くも)も見つかりました。子どもたちが あれは何?といったのは、頭上の枯れ葉色の卵形のもの。手に取ってみると、とても軽いのですが、カマキリの頭の形の種がいくつもでてきました。カラスウリの実の最後の姿だったのです。

 耳をすますと鶯(うぐいす)のさえずりが聞こえます。池へ曲がるあたりにはフキのとうが出ていました。早春の代表的な山菜です。池のへりには明るい黄緑色のカンゾウの新芽が並んでいます。この季節においしい、甘味のある山菜です。芽をつまんで引くようにして採集します。引っ張ったら、楕円形(だえんけい)の球根部分まで、出てきた子もいました。
 池の堤防につきました。カモはもう僅か。堤防から下におりて、小川の中で生き物捜しをすると、カワニナや田螺(たにし)の仲間が見つかりました。小学生のHさんが、池の上を飛ぶカワセミを発見しました。まだいるかな、と、しばらく見ましたが現れず。小川沿いにすすみ、途中でノビル抜きに挑戦しました。丸い球根部分まで抜くことができた子は自慢げでした。きれいにしてかじってみた子もいて、おいしい、という声も。大人のおつまみむきの山菜ですが。
自然農田んぼ塾のビオトープ付近では、ニホンアカガエルの孵化(ふか)したてのオタマジャクシを観察しました。すでに卵塊はぶよぶよっとした残骸となっていますが、その上や周辺に、1cmにもならない細い黒いオタマジャクシをたくさん見ることができました。

参考 ニホンアカガエルのオタマジャクシ

 11時すぎ、遊びの広場に到着です。1月の子ども探偵団で作った藁小屋(わらごや)に入って団欒(だんらん)?する子たち、落ち葉のプールに飛び込む子、ブランコ、ロープすべり、ターザンロープ、はしごのぼり、木登り、スラックラインなど に挑戦する子たちの姿がありました。そして、ハンモックは相変わらずの人気でした。

ロープすべりに並ぶこどもたち

 一人の子が、ニホンアマガエルを捕まえました。冬眠からさめて、出てきたばかりとみえて、枯れ葉色です。子どもたちが集まってきて、その蛙(かえる)を観察しました。アカガエルのオタマジャクシを1匹だけ水の入った容器に入れて運んできたので、現地でよく見られなかった子たちはここで観察しました。

 
カエル発見の声に集まる子どもたち 参考:ニホンアマガエル

  
容器に入れた小さなオタマジャクシを観察 細かなものはタブレットで観察

 今回は、気温が高かったので、タテハチョウの仲間、シジミチョウの仲間、モンキチョウ、など 蝶(ちょう)にもたくさん出会うことができました。常連の子どもたちのリードもあり、小さな子たちも、いろいろ発見し、たくさん遊ぶことができました。

By Abさん(メールから)



2025年2月22日土曜日

2月の里山子ども探偵団

2月22日(土)子ども19人(小学生7人、就学前12人)保護者13人、スタッフ6人があつまりました。

 六兵衛坂からスタートです。子ども探偵たちは、生きものさがし、おもしろそうなものさがしに 熱心です。日だまりでテントウムシや蜘蛛(くも)をみつけ、カマキリの卵鞘(らんしょう)なども見つけて進みます。

  
参考:ナミテントウ(四紋型)   オオカマキリの卵鞘

 薄茶色の丸いもの、何だろうと子どもたちが、手にとってみたら、赤かった色がすっかり地味な色になって、からからに乾いたカラスウリの実でした。

タブレットで観察

 池について、カモを見ました。池のあちこちにいるのですが、1月より少ない数でした。

 果樹園につくと、白梅が咲き出していたので、枝をよせて、香りを楽しみました。アカガエルが卵を産んでいないか、ビオトープを覗(のぞ)きましたが、まだのようです。

匂いはどうかな?

 今回は、出発してすぐから、ハンモックはまだ?と、ハンモックで遊ぶことを楽しみにしてきた子たちがいたので、足早に遊びの広場に向かいました。広場につくと、さっそくブランコ、ターザンロープ、ロープすべり、はしごのぼり、スラックライン、そしてハンモック、元気にこどもたちが遊び始めました。ゲンコに挑戦した子もいます。

  
木登りへの挑戦     落ち葉のプール

 枯れ枝の下で、カメの子の亡骸(なきがら)を見つけた子がいました。冬眠に失敗したのでしょうか。花の好きな小学生は、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウなど花をみつけて観察しました。

  

参考 オオイヌノフグリ     ヒメオドリコソウ

 切通しで崖の上り下りに挑戦した子たちもいます。先月つくった小屋に早速入ってみたり落ち葉のプールに飛び込んでみたりと、子たちが、生き生きと遊ぶ姿が見られました。

By Abさん



2025年1月25日土曜日

1月の里山子ども探偵団

2025年1月25日

 9時すぎまで降った小雨がやみ暖かい朝。子ども探偵団には13家族、子ども26人と大人13人が集まりました。スタッフは6人。

 集合場所で、はなさんがヤママユ(ガ)の繭(まゆ)について解説。いいものが見つかるかなあーと、期待しながら出発します。

(参考)ヤママユの繭

 六兵衛坂の途中で、鮮やかな緑のウスタビガの繭やハチの巣、数珠玉(じゅずだま)の実などを見てから、池へ。

  
(参考)ウスタビガの繭(ヤマカマス)とジュズダマ

 オオバンやカモ達を見て、果樹園ではモズのハヤニエをさがしました。12日の鳥の観察会の時に見つかったもののうち、オケラは姿を消し、新たにクビキリギスがカラタチの棘(とげ)に串刺しされていました。なかなか有能なモズのようです。

 今回のメインは、落ち葉のプールづくりと小屋つくり。今年は田んぼの学校の稲藁(わら)をしっかり保管してあったので、藁屋根の小屋。スタッフのOさんが事前に竹の骨組みだけ作ってくれたので、そこに屋根をふきます。紐(ひも)を結べる子は小屋作り、結べない小さい子は落ち葉のプールの落ち葉集め、と分担して、作業開始です。大人子ども協力して、よく働いて、だんだんそれらしい形になっていきました。

  

 藁小屋つくりでは、5年生の3人組が、大活躍。藁束をひもで縛って、竹の骨組みにくくりつけていきます。彼らのリードでだんだん隙間のない屋根になりました。落ち葉のプールは、切通しの道で、子どもたちが熊手で落ち葉を掻(か)き集めテブルーシートに載せ、シートごと引っ張ってきて、斜面にそれを開けます。どんどん落ち葉が積もって、山になったところで、小さな3人組が手をつないで、さあ、と 縁まで行くけど飛び込めず、を なんどもくりかえすようすが何ともかわいかったのですが、他の子たちが次々飛び込んで楽しそうなのを見て、その子たちも落ち葉に飛び込めるようになりました。落ち葉の中で でんぐり返しする子、帽子を脱いで、そこに落ち葉を詰め込み、他の子に引っ掛ける子など、遊びは発展していきます。

 藁の家の方も、屋根のすきまをうめて、ほぼ完成しました。

 お昼に解散した後、藁の家の中に数人の子が入っておにぎりを食べていました。居心地の良い休憩場所、皆さんも。ぜひご利用ください。

By Abさん

※常用漢字外は、かなを( )書きにしています。