2024年6月22日土曜日

2024.06.22 子ども探偵団

子ども探偵団6月22日

 17家族、子ども25人、保護者24人の参加でした。スタッフはプログラム生3人含めて8人。

 六兵衛坂入り口のネム(別名:ネムノキ)の花と葉を観察、急坂途中のコナラの木の下では 朽ち木の隙間にいた甲虫や、コナラの根本のあたりにいたおもしろい形のヒロヅコガの仲間、朽木をどけたら出現したアリの巣、いろいろなキノコなどを観察しました。


 次は鎌倉街道沿いの空き地での真竹のタケノコ倒し。竹が増えすぎるのを防ぐ保全活動をかねて、行いました。


 池の下の小川での生き物捜し、果樹園での桑の実探しのあと、最後はふれあい農園奥の広場での生き物捜しです。

  


 たくさんの、小さなバッタの子、カマキリの子、カエルの子どもたちが迎えてくれました。アリ地獄の主が大人になったウスバカゲロウを捕まえた子がいて、観察することができました。

 短距離コースでしたが、ホトトギスやウグイス、コジュケイなどの声も聞こえ、子どもたちが活発に活動し、いろいろな生き物と出会うこのできた探偵団になりました。

By Abさん

 ※面白い形をしたヒロズコガの仲間というのは、これかな? yamasanae
ひょうたん形のマダラマルハヒロズコガの幼虫の巣


2024年5月25日土曜日

2024.05.25 子ども探偵団

 子ども探偵団 5月25日

 28家族、子ども28人、大人28人とスタッフ5名で里山へ。

 樹々の芽生えがあちこちにみられる季節なので、六兵衛坂のコナラの木の下で、冬には根がのびてきていたドングリがどうなっているのか、幼苗をぬいて観察しました。ありじごくのロート状のすまいがならぶ道のへりでアリをいれてみたりしました。子どもたちはあちこちに興味がわくのでなかなか進めません。

   

 池の堤防では、途中で採集したカラフルなフクラスズメの幼虫やスタッフのOさんが捕まえてくれた蛇のヒバカリを観察したりさわったりしました。

 池の下の果樹園では桑の実がなりはじめています。さっそく味わった子もいましたが、「どこで洗えばいいの?」という子もいて、コロナ禍を経た子たちだったことを思い出しました。

 足のはえはじめたオタマジャクシやカエルたちにもであいました。はじめて参加した家族も多かったので、ゆっくりすすみ、あれっと思ったらもう12時でした。

 
By  Abさん


参考 フクラスズメ幼虫(by yamasanae)

 


2024年4月27日土曜日

2024.04.27 こども探偵団

 子ども探偵団 4月27日

 14家族 子ども19人、大人19人、スタッフ5人で里山へと出発しました。

 宍塚大池の堤防では水面にたくさん浮き始めたヒシをひきあげて、観察しました。菱の実のとげがなぜあるか、子どもたちに考えてもらったあと、堤防の斜面、堤防の下で生き物捜しをし、ゲンベエ山を通って子パンダの森から斜面を下がり、孟宗竹のタケノコ倒しをしました。

 孟宗竹が密集すると土はやせ、暗くなって下草は生えなくなり、貧しい生態系になってしまいます。タケノコ倒しは、子どもたちも参加できる保全活動です。子どもたちの身長ほどものびた太い筍は体重をかけて押さないと、倒れません。倒れるときポカっというような音もして、快感ですが、竹と一緒に転んでしまうこともあります。すぐ見える範囲のタケノコをほぼ倒してから谷津に出ました。

 水路ではニホンアカガエルのオタマジャクシがたくさん観察できました。水路に沿って進むと、クルミのめ花、お花も観察でき、たくさんのカエルたちにもであうことができました。

 最後に、ウラシマソウの花を見に行きました。途中、蛇のヒバカリが現れたのですが、枯草の中に潜ってしまって、皆が見ることはできませんでした。元気な子どもたちが、とても積極的に行動して、楽しい子ども探偵団になりました。

  
左から、斜面での生きものさがし、背の高いタケノコを倒す、集合写真

By Abさん

※参考 ヒバカリの写真・・・By yamasanae



2024年2月24日土曜日

2024.02.24(土) 梅の花、アカガエルの卵塊、遊び

子ども探偵団 2月24日

 よく晴れて暖かい日。子ども17人、大人10人とスタッフ5人が集まりました。

 駐車場のそばで、ハチの巣(あとでコガタスズメバチの巣の、未完成のものとわかりました)を発見してくれた子がいました。オオカマキリの卵のうもいくつも見つかりました。

 里山に向かうと、道の縁のホトケノザなど花が咲きだしています。つるぐみ農園によりました。Sさん親子が畑仕事中で。畑の中にはいろいろな作物が育っています。これなんだ?ときくと、白菜をキャベツと答える子など。花が咲きだしている白菜もありますが、野菜の白菜と畑での姿が結びつかなかったようです。

 池のへりから大池堤防へ向かい。池の下の果樹園では白梅の花盛りなので、かおりをかぎました。見ると、花を渡り歩く小鳥がいます。黄色と緑のメジロです。よほど花の蜜がおいしいのか、私たちがすぐ近くにいるのに、逃げようともしませんでした。

梅の花見

 田んぼのへりの水の中を覗くと、アカガエルの卵塊がいくつも見えました。かなり大きくなった塊もあります。アカガエルのお母さん、どのくらいの大きさだと思う?と聞くと、中には、腕をかなり広げて見せてくれた子もいました。そんなに大きなカエルがいるのかな?卵は、生みだされてから、大きくなったのです。

アカガエルの卵の観察

 遊びの広場では、ブランコ、ロープすべり、げんこ、スラックライン、ハンモック、木登りなど、次々と遊びました。緑色の草も生え始めた広場に、子どもたちの声が響き、春らしい探偵団になりました。

スラックラインで遊ぶ

By Abさん



2024年1月27日土曜日

2024.01.27 子ども探偵団の様子

 13家族子ども18人大人13人、スタッフ6人の参加。 

 まず、車道をわたったところの、日だまりへ。ここで虫を探してもらったら、子どもたちは、緑色のクビキリギス、茶色のツチイナゴ、赤いナナホシテントウムシ、ゴキブリの仲間といった越冬する虫たちと、たくさんのクモたちをみつけました。

 六兵衛坂には、藤の鞘のはじけたものと、丸い小さなフロスビー形の種があちこちにおちていました。鞘にいくつの種が入るか、これ、3つ、5つ、など確認しながら進みました。

 果樹園で、モズのハヤニエのイナゴ、ハンノキの上の方が小さな花がさいて赤紫になっているのをみたりしながら遊びの広場へ

  竹の長さをそろえて、子どもたちにのこぎりできってもらい、本格的な小屋づくりになりました。切りそろえた4本の竹を2本ずつ組んで、設置場所に打ち込んだ杭に結びつけて固定し、横木も渡して骨組みが完成。それから屋根ふきです。刈り取られた篠竹を子どもたちがかかえて運び、背の高いヨシの束もひもで縛って並べてたてかけ、内側から、骨組みに結びつけていきます。


 一方、子どもたちは、熊手でおちばかきをし、ブルーシートの上にたくさんあつめると、カキの木の上までひっぱっていって、斜面に落としました。みながよく働いて、1時間ちょっとで、飛び込める深さの落ち葉のプールが完成です。上から飛び降りたり、落ち葉をかけあったり、遊びまわりました。

 小屋の方は、まだ屋根に隙間はあるけれど、竹をしきつめた床もあります。「これなあに?」と聞く子がいて、見ると、ガマの穂綿がまとまっておちていました。そのふわふわの中に点々と小さな種がみえ、たくさんのクモたちも動き回っていました。蒲団(ふとん)って、ガマの穂の団子ってこと?

 お昼に解散したあとも、お弁当を小屋の中で食べる子たち、落ち葉のプールに入ってふざけまわる子たちなど、遊びはまだ続いていました。

By Ab 


2023年8月28日月曜日

2023.8.26 子ども探偵団

子ども探偵団8月26日

猛暑続きの夏休み最後の土曜。

4家族、子ども6人大人6人が集まりました。

集合場所で葛の蔓の長さを確かめて綱引きしたり、スモモの木の葉っぱの裏にびっしりといて、糸をはきながら、鎖のように垂れ下がってくるモンクロシャチホコ蛾の幼虫を観察してから里山へ。

バッタ、コオロギ、シュレーゲルアオガエル、トンボ、イトトンボ、大声で鳴くセミたちにであいました。



池の水はだいぶ干上がっていて、ウシガエルのオタマジャクシがうようよしていました。

木陰の細い水路で網で生き物捜しをし、アメリカザリガニの子、ヤゴ、ゲンゴロウの仲間などを捕まえて観察しました。

マムシもほぼ同じ場所で、2匹、網で捕まえました。

とっても暑い日でしたが、木陰を探しながら歩き、たくさんの生き物とであうことができました。


写真・文:Abe 

2023年8月7日月曜日

2023.7.22 里山子ども探偵団

子ども探偵団7月22日

夏休み始まったばかりで猛暑。

でも、11家族、子ども18人、大人14人が集まりました。スタッフは6人。

日かげ中心のコースを選びました。

まず、草刈りして通れるようになった梅林。

バッタ、カマキリ、トンボなど虫たちがいて、子どもたちはなかなか前にすすめません。

阿弥陀様のそばを通って宍塚大池へ。堤防の上にはとどまらず、ゲンベエ山へ。

人がふみしめた山道に穴が点々とあいているのが見えます。

それは、もうにぎやかにないているセミたちが羽化のために出てきた穴。

抜け殻もあちこちで見つかりました。ゲンベエ山のさきでは鼻を活躍させました。

夏にふさわしい香りの葉っぱの木はヤマコウバシ(山香ばし)。青い実をつけています。

濃厚な香りをふりまいている大きな白い花はヤマユリです。里山で出会える最大サイズの花。

さわやか隊の人たちが、印をつけたり支柱を立てたりして刈り取らないように保護してきた結果、この花がみられるのです。

暑いので水分補給の休憩もいれて、花火工場跡のわきの道をすすみました。

ふれあい農園近くの広場にでると、無数の生き物たちが迎えてくれました。

バッタの子、カマキリ、カエルの子。チョウ、トンボ。サラサヤンマという名前も姿もすてきなトンボなどなど。

枯れた枝が集まっているところに、スズメバチが1匹発見されました。

子どもたちがよく遊ぶ場所なので、スタッフがその1匹をとりました。

お尻の先が黒いので、ヒメスズメバチという種類だそうです。

ヒメといっても、オオスズメバチに次ぐ大きさですが攻撃性はあまりないそうです。

残った巣をみると、中央に真っ白いカバーにつつまれたさなぎの部屋があり、その周りにらせん状に太っちょ幼虫たちが部屋から顔を出して動いています。

ごはん頂戴!とおかあさんの女王蜂にねだっているのでしょう。

巣の外側に行くほど幼虫のサイズがだんだん小さくなり、一番外側の部屋には壁に卵が産みつけられていました。

女王蜂が、1匹で、部屋をつくりながら卵をうみ、巣を広げては 育て、また、新しい部屋に卵を生み、と、がんばってきたようすが良く見られました。

人と出会いやすい所に巣を作ってしまったために、蜂には気の毒な結果となりましたが、今回の参加者には、蜂の生き方を教えてもらえる貴重な機会となりました。


文・写真:Abe