2025年12月27日土曜日

12月の里山子ども探偵団の活動

 子ども探偵団12月27日

 曇りがちで寒い日でしたが、子ども18人、大人15人、スタッフ5人が集まりました。

 冬ですが網を持った子が何人も。集合場所でもう観察が始まります。越冬するテントウムシたちが発見され、鳥にくわしいHさんが高い枝の先で尾をふりながら鳴くモズを見つけて教えてくれました。

 六兵衛坂では、周りの草、葉がなくなり、コガタスズメの孔をあけられた巣がとても見やすくなっています。巣が何でできているのか、常連のKさんが、皆にちゃんと説明してくれました。虫好きの子どもたちは次々に、オオカマキリ、ハラビロカマキリの卵嚢を見つけていきます。

 池では、なんと、カモもオオバンも見えず。先月はオオバンがたくさんいたのに、どうしたことでしょう。小川で網をふるった子どもたちは、タニシ、アメリカザリガニの子などをゲットして楽しみました。果樹園で、モズのハヤニエ探しをしましたが、今回は発見できず。遊びの広場へ急ぎました。

 井戸のそばのバットなどに氷が張っているのを見つけた子たちは、氷をわって手に持って運んだりしています。2人のスタッフがロープやハンモックなどを設置してくれていたので子どもたちは大いに遊びました。ゲンコ(Y字形で先をとがらせた枝を地面に突き刺す遊び)に挑戦する人たちもいました。2年生のG君がとても上手になってみんなの手本になりました。

 

 コナラの枝の根本の、虫が出したかと思われる木くずの間に、ミミズが発見されました。ミミズはどうやって1m以上の高さにあるその場所に到達したのでしょう。フジの実の鞘(さや)の中に黒光りする蟻(あり)がいるのを見つけて人もいました。生き物の冬の過ごし方は変化にとんでいておもしろいですね。

 最後に集まって、宝物を見せ合いました。袋の中に、青、黒、赤の実(リュウノヒゲ、ヤブラン、マンリョウ、イイギリ)やドングリを集めてきた子がいます。枯れ葉の上に白く糸が集中し、その上にキノコ1つ、という面白いものを発見した子もいました。蜘蛛の卵嚢※(くものらんのう)でしょう。「動かないよ、生きているのかな」といって、ケースから出してくれたツチイナゴが、突然大きなジャンプを見せてくれて、皆大喜び。ウスタビガの繭、ヤママユの繭は、Oiさんの解説つきで、よく観察しました。ホオジロの巣らしいものも観察できました。

※卵囊とは、卵のはいったふくろのようなもののこと

    
クモの卵囊(らんのう)      じまんのツチイナゴ 
宝物のみせあいっこ

 
参考 ウスタビガの空き繭    ヤママユの空き繭

 田んぼに入ってぬかるみに長靴がはまってしまい、泥んこの靴下で歩くなんていう子もいましたが、皆、元気よく活動できた年末子ども探偵団でした。

By Abさん