2024年7月27日土曜日

7月の子ども探偵団

 7月の子ども探偵団

 ちらしに、誤って7月20日としてしまったので、本来の第4土曜の27日と20日との2回実施しました。

合計11家族、小学生11人、幼児3人、高校生1人、大学生1人が集まりました。スタッフは各回6名ずつ参加しました。

 今回の主なテーマは昆虫や蛇の抜け殻捜し。池の水草の観察です。今回、この里山最大の花にであえたらラッキー、そして、子ども「探偵」は、面白いものを見つけたら、皆に伝えてね、と子どもたちにお願いしました。バッタの仲間、アワダチソウグンバイ、トンボやチョウなどを捕まえたりしながら、切り株のきのこや孔なども観察しながら、の短距離コースを進みました。

 27日には池の入り口の木で一人の子が脱皮中の蛇を発見。すぐ隠れてしまいましたが、抜け殻が残ったので、皆で手に取ってよく観察しました。


 池を覗(のぞ)いて、水面に落ちたバッタをブルーギルが、水中から捕って食べるようすも見ました。


 それから、ヒシを採集したいので、子どもたちも奮闘して棒でかきよせようとしますが、茎が池の底まで続いているので、持ち上げるのに苦労しました。掬(すく)い上げたヒシは、緑の葉の塊の中央に白い花もあり、面白い形の実の赤ちゃん、葉の下の長い茎に、節ごとに束になっている根、さらに白い長い根なども見ることができました。

 葉の表面のあちこちにオレンジ色のハムシの仲間(ジュンサイハムシ)の幼虫と卵も。ヒシの葉が水面に浮く理由も、茎の膨らんだところを折ってみてわかりました。スポンジのようになっていて、ここにある空気で浮袋になっているのです。

 ゲンベエ山ではたくさんのセミの抜け殻、抜けた穴がありました。20日にはコケで包まれ、中には主に棕櫚(しゅろ)の毛の入ったメジロかなと思われる鳥の巣が落ちているのを見つけた子がいたので観察しました。

 そして、20日には斜面にたくさん、この里山で最も大きな花を咲かせる「ヤマユリ」が香りを漂わせて咲いていました。27日には花はしおれてしまって、雄蕊(おしべ)などしか観察できませんでした。

 林の中を進むと、メマトイ(小さなハエの仲間)の群れが、音を立てて私たちの顔の回りを飛び交い、吸い込みそうなほどなので、急いで終着点の広場へと向かいました。

 机の上に集めてきた抜け殻などを出し合ったら、セミは4種類あり、カマキリの薄い抜け殻をちゃんと持ってきた子もいました。27日にはすぐそばの木にいたカブトムシのメス2匹も発見し、カラスにやられたのか、頭だけ、羽だけのカブトムシ残骸も子どもたちが見つけてくれました。

 猛暑の日でしたが、木陰コースだったので、皆元気で、とても積極的に最後まで活動できました。

By Abさん

参考 By Yamasanae

 ヒシとヤマユリ

  
ジュンサイハムシ 成虫、幼虫と卵(そばの虫はアブラムシの仲間)